先日、藤枝市の中小企業振興推進に関する会議に参加してきました。

来年度(令和8年度)は、
**「人材確保・人材育成」**が重点テーマとして掲げられ、
地域全体としてもこの分野に力を入れていく流れになっています。

その中で、すぐに活用を検討できる制度として、
静岡県内の中小企業を対象とした

「従業員の奨学金返還支援に対する補助制度」

があります。

これは、企業が若手社員の奨学金返済を支援すると、
市や県がその一部を補助してくれる仕組みで、

例えば年間24万円の返済の場合、
本人の負担を半分に軽減でき、
企業の実質負担も大きく抑えられます。

若手人材の確保・定着に直結する制度として、
今後ますます重要になってくると感じています。

一方で、全体を俯瞰して見たときに、
より本質的な課題も見えてきます。

それは、
「そもそも日本人の若手人材がいない」
という現実です。

中小企業においては、
若手採用そのものが難しく、
このままいけば3年後には
「気がつけば10人中8人が40代以上」
という状況も現実的に起こり得ます。

つまり、
日本人の若手採用だけに依存した人材戦略は、すでに成り立たない時代に入っている
ということです。

そこで必要になってくるのが、
外国人材の採用です。

実際に、外国人材の採用に踏み切り、
若い労働力を確保しながら売上を伸ばしている企業も存在します。

それらの企業は、最初から受け入れ体制が整っていたわけではなく、
「人がいない」という課題に直面した結果として、
一歩踏み出したに過ぎません。

つまり、これは特別なことではなく、
これからの時代における現実的な選択肢の一つです。

また、外国人雇用については、

・技能実習
・家族滞在ビザ

などと混同されるケースも多いですが、

**「特定技能1号」**は
一定の知識・技能を有し、即戦力として働くことができる人材が取得する在留資格です。

制度を正しく理解することで、
採用のハードルは大きく下がります。

さらに感じるのは、
日本で働きたいと考えて来る発展途上国の若者たちの姿勢です。

彼らは明確な目的を持ち、
働くことに対して前向きで、
学ぶ意欲も非常に高い。

その姿勢は、
私たち自身や日本の若い世代にとっても、
改めて考えさせられるものがあります。

人材不足は「問題」ではなく、
これからの経営をどう考えるかという「選択」の問題です。

・制度を活用する
・人材の視野を広げる
・育てる前提で採用する

この積み重ねが、
これからの企業の持続性を左右していきます。

これからの時代をつなぐために、
現実を受け入れた上で、
一歩踏み出していきましょう。