私はこの数年間、協力関係だと思って仕事を渡し続けてきました。
派遣案件も、人財ニーズの相談も、実績づくりにつながる講習会も、全てこちらから無料で提供してきました。

しかし、返ってきたものは何だったのか。
紹介は5年間で“ゼロ”。
こちらは17件もパスアップしたのに返礼はなし。
協力のために役員まで引きいれたのに、
実際には何の支援もなかった。

さらに、会社に資金を入れたいと提案すると
“個人への貸付”という形にされ、
グループとしての秩序もなく、
「あなた個人のお金で会社を支えればいい」と言われた。

そこに感じたのは、
“人の困りごとを利用し、自社に最大の得だけを取り込む姿勢”。
そうした関係が続くなら、信頼は生まれません。
搾取ではないと言葉では言ったが、
結局、毎年何も変わらなかった。

■ なぜこうしたことが起きるのか

特に 40代後半〜上の世代の経営者に多い理由を、私はここ数年で痛感しました。

① バブル〜安定成長期の価値観が残っている

彼らの多くは、
•「仕事は回してもらうもの」
•「紹介はタダで当然」
•「困った時は誰かが助けてくれる」
という時代の名残りで働いてきた。
当時は人口も市場も増え続け、“返礼の必要性”が薄かった。

しかし今は完全に別世界です。
紹介も協力も“価値提供”であり、そこには対価が生まれて当然。

② 「仕事を取ってくる苦労」を真に理解していない

仕事を取るのは、最も時間がかかり、最も難しい部分です。
ところが、50代前後の一部の経営者は、
「案件さえもらえれば自分の仕事は終わった」
と思い込んでいる。

実際には、
仕事を取ってくる力=会社の生命線
なのに、それを軽んじてしまう。

だから、
仕事を渡しても“返ってこない人”が生まれるのです。

③ 「ギブ=損」だと思っている

本来、ビジネスは
ギブ → 信頼 → 継続 → 収益
という循環で成り立ちます。

しかし、見返りを返さない人ほど、
「ギブは損」
と勘違いしている。

だからこちらがどれだけ助けても、
“してもらったこと”の重さが分からない。

そもそもそういう教養が無い。

■ 私が学んだこと

私は見返りを求めていたわけではありません。
ただ、対等な協力関係を築きたかっただけ。

しかし、実際には
見返りゼロで終わってしまう関係が繰り返された。

ならば、これは戒めとして受け取るしかない。
これからの時代、
「見返りを求めない美徳」は、ただ搾取されるだけ
だと痛感しました。

そして今、私はこう決めました。

■ これからの私は、

◎ “ギブの質”を上げる

◎ “返す気のある相手”にしか与えない

◎ 対等な協力関係を築ける人とだけ進む

■ 最後に —— 経営者へのメッセージ

もしこの記事を読んでドキッとした経営者がいたなら、
それは“今が変わるチャンス”です。

時代は変わりました。
協力は「一方通行」では続かない。
紹介も、人財も、案件も、それぞれ価値です。

40代後半以上の経営者だからこそ、
今からでも
「もらったら返す」「与えられた価値を理解する」
という新しいスタンダードに気づいてほしい。

それができる会社だけが、
この先の“人口減社会の日本”で生き残ります。