最近、とある方との会話の中で、強く感じたことがある。
「信頼」「誠実」「ダイバーシティ」「センシティブ」…そんな響きのいい言葉を並べながら話していたその人の言葉が、なぜか何ひとつ心に残らなかった。
内容が悪いわけじゃない。言ってることも、社会的には“正しい”のかもしれない。
でも、何も伝わってこない。むしろ空虚だった。
おそらく本人は、「良いことを言っている」「私は理解している」と思っている。
でも、わかる人から見れば、それは中身の薄さや経験の浅さを無意識に露呈しているようにすら見える。
私が出会ってきた“本当に一流の人たち”は、逆だった。
難しい言葉を並べず、子どもにでも伝わる言葉で、相手の目を見て、本質を語っていた。
難しい言葉は、自分を守る鎧にもなる。
でもそれは、本当に伝えたいことを届けるための手段ではない。
大事なのは、「どれだけ“伝わるか”」。
響くのは、シンプルで、誠実で、行動がともなっている言葉だけ。
かっこいい言葉を使うほど、
本当の浅さが透けて見えることもある。
あなたの言葉は、誰かの心にちゃんと届いていますか?