インドネシア人のルディくんが、実際のお祈りの様子を送ってくれました。
今はイスラム教徒にとって大切な期間である ラマダン の最中です。

まず、イスラム教 は、世界中に多くの信者がいる宗教で、日々の生活の中で「神(アッラー)」を意識して生きることを大切にしています。

■ なぜ毎日お祈りをするのか

イスラム教では、1日に5回お祈り(礼拝)を行います。
これは「義務」というよりも、

・自分を整える時間
・神に感謝する時間
・日常の忙しさから一度立ち止まる時間

という意味があります。

お祈りの際は、聖地である メッカ の方向に向かって行います。
どこにいても同じ方向を向くことで、「世界中の仲間とつながっている」という感覚も大切にしています。

■ なぜ断食(ラマダン)をするのか

ラマダンの期間中は、日の出から日没まで飲食を控えます。

これにはいくつか意味があります。

・食べられることのありがたさを実感する
・自分をコントロールする力を養う
・困っている人の気持ちを理解する
・心と行動を見直す期間にする

つまり、単なる「我慢」ではなく、
自分を成長させるための大切な時間です。

■ ラマダンの期間と時期について

ラマダンは、**約1か月(29日または30日)**続きます。

また、私たちが使っているカレンダーとは違い、
イスラム教は月の満ち欠けを基準とする暦で決まるため、毎年時期が変わります。

そのため、ラマダンは
👉毎年およそ10日ほど前倒しで行われるのが特徴です。

現在は2月末〜3月頃にあたる時期ですが、これは固定ではなく、年ごとに変わっていきます。

■ ラマダン中の1日の流れ

・日の出前:食事OK(スフール)
・日中:飲食を控える(断食 ※水も含めて)
・日没後:食事OK(イフタール)

日が沈めば食事や水分補給は可能ですが、
アルコールはラマダン中に限らず禁止されています。

■ 体調や状況による例外について

イスラム教では「無理をしないこと」も大切にされています。

・体調不良
・長距離移動中
・妊娠中や授乳中
・女性の生理中

こうした場合は、断食を一時的に行わなくてもよいとされています。

特に女性は、生理の期間中は断食を行わず、
**その分を後日、1年以内に分けて行う(埋め合わせる)**のが一般的です。

■ イスラム教の生活ルールとその考え方

イスラム教には日常生活の中で守るべきルールもあります。
一見すると厳しく感じるかもしれませんが、その背景にはしっかりとした意味があります。

・お酒を飲まない
→ 判断力の低下やトラブルを防ぎ、自分を律するため

・豚肉を食べない
→ 神の教えを守るという信仰の姿勢を大切にするため

・女性が髪を隠す(ヒジャブ)
→ 外見より内面や品位を大切にする考え方

・結婚前の性行為を控える
→ 家族や社会の安定、責任ある関係を守るため

これらに共通しているのは、
「自分をコントロールし、より良く生きる」という考え方です。

■ 私たちにとって大事なこと

文化や宗教は違っても、

・自分を律する
・感謝する
・人を思いやる

という本質は同じだと思います。

一見、私自身のように「朝と夜だけ食べる生活」と似ているようにも感じますが、
日中は水も口にしない点や、その目的が信仰に基づくものである点で、本質は大きく異なります。

ルディくんの祈りの姿は、
そうした大切な価値観を改めて気づかせてくれます。

違いを知ることは、壁を作ることではなく、
理解し合うための第一歩だと感じています。