日本は今、静かに、しかし確実に「構造的縮小」の局面に入っています。

まず、数字を見てください。

・出生率 1.20(過去最低水準)
・日本人人口は年間約90万人減少
・15歳未満人口は減少を続ける
・75歳以上人口は増加
・年収100〜300万円層が最も多い
・給与中央値は約410万円

これらは一時的な景気の問題ではありません。
人口構造そのものが変わっているという事実です。



① 何が起きているのか

現在の日本は、

・働く世代が減少
・高齢者が増加
・若年層の可処分所得が伸びない

という三重構造にあります。

人口が減ると、企業は人手不足になります。
人手不足になると、生産性向上か外国人労働力に頼るしかありません。

同時に、支える側(現役世代)が減るため、
社会保障費の負担は一人あたり増えやすくなります。

これは感情ではなく、人口ピラミッドが示している現実です。

② このまま進むとどうなるか

もし構造を変えなければ、

・社会保険料や税負担は上昇圧力が続く
・地方経済はさらに縮小
・非正規・低所得層は固定化
・結婚・出産のハードルは上がる
・外国人労働力依存は拡大

結果として、日本人の出生数はさらに減少します。

「子どもを産まない」のではなく、
「産める経済構造になっていない」ことが問題です。

③ 短期的に必要なこと

すでに労働力不足は現実です。

短期的には、
外国人労働力の受け入れ拡大は不可避です。

ただし重要なのは、

・単純労働の穴埋めではなく
・技能・定住・家族形成を前提とした制度設計

であること。

これは“労働政策”ではなく、
将来を見据えた“国家戦略”です。

④ 中期的に必要なこと

労働市場の歪みの是正です。

特に、

・派遣制度の見直し
・同一労働同一賃金の徹底
・非正規の固定化を防ぐ制度設計

ドイツのように、
派遣は「調整機能」であり、
長期的な低賃金構造を作らない仕組みが必要です。

若年層の所得が安定しなければ、
結婚も出産も増えません。

⑤ 最も重要な本質

本丸は、日本人の子どもを増やせる経済環境を作ることです。

精神論では解決しません。

必要なのは、

・若年層の可処分所得の増加
・住宅費負担の軽減
・教育費の実質無償化
・子育て世帯への税優遇
・社会保険料の世代別再設計

「産め」と言うのではなく、
「産める構造」に変えること。

ここに本気で取り組まなければ、
数字はさらに悪化します。

⑥ 問題は悲観ではなく、構造理解

日本はすぐに崩壊するわけではありません。

しかし、何も変えなければ、
確実に縮み続けます。

今は分岐点です。

縮小を前提に受け身で生きるのか。
構造を理解し、変える側に回るのか。

未来は、
感情ではなく「設計」で決まります。

私はこの構造を直視し、現場からできることを実行していく