人手不足対策だけの話ではありません

外国人雇用は、
「人が足りないから、とりあえず外国人を雇う」
という人手不足対策だけの話ではありません。

すでに日本にいる外国人を採用し始めた、
それで何かをやった気になっている企業も多くあります。
しかし正直に言えば、それは20年以上前から続いてきた延長線であり、
日本経済の回復にはほとんどつながっていません。

日本人学生に会社を知ってもらおう、
企業説明会を工夫しよう、
働きやすさをアピールしよう。
それらも、すでに20年以上前から大手企業が取り組んできたことです。

それでも、もう人が足りない。
それが現実です。

数年後、日本の労働構造は大きく変わります

あと数年で、
労働人口の約8割が40代以上になります。
若く、柔軟で、吸収力のある人材を採用できるのは、
大手企業や、地元で圧倒的な知名度を持つ一部の企業だけになるでしょう。

中小企業や地方企業は、
「待っていれば日本人が来る」という前提を、
すでに失いつつあります。

日本は、もう「選ばれる国」ではありません

日本は、
綺麗で、安全で、秩序のある国です。
それでも、給料は安くなりました。

一人当たりGDPは韓国に抜かれ、
国全体のGDPもドイツに抜かれました。
先進国の中で、経済が成長していない国。
それが、今の日本です。

外国人労働者の多くは、
まず韓国、台湾、シンガポールを選びます。
それでもダメだった場合に、日本を選ぶ。
その現実を、彼らはすでに知っています。

特定技能1号は「使い切る制度」ではありません

特定技能1号は、
短期的に人手を補うための制度ではありません。

2号へ移行し、
永住し、
家族を持ち、
**ずっと日本で働いてもらうための「投資期間」**です。

派遣のように都合よく使い、
疲弊したら入れ替える。
その発想では、誰も日本に残りません。

「ずっと働いてくれる人材」として、
育てる覚悟があるかどうか。
それが、これからの外国人雇用に求められます。

日本人は、本当に「すごい」のでしょうか

日本人が評価されていた時代がありました。
それは、人材派遣が一般化する前、
人を育て、技術を継承していた時代です。

今の日本はどうでしょうか。
効率化の名のもとに人を消耗させ、
短期利益を優先し、
育成を後回しにしてきました。

その結果、
日本人の能力が落ちたのではなく、
育てる仕組みを壊してきたのです。

今や日本は、
発展途上国から見ても「安く働かせる国」
事実上、そう見られ始めています。

「考えないこと」が、かっこいい文化になっていないでしょうか

「国の経済なんて知らない」
「人のことなんて関係ない」

そう言いながら、
実は分かっているのに、何もしない。
目の前の利益だけを追い続ける。

それを
「クール」「ズレてて面白い」
そんな価値観として語る空気が、
いつの間にか根付いてしまいました。

考えなければ責任は生まれません。
疑問を持たなければ、行動もしなくて済みます。

極端な話に聞こえるかもしれませんが、
考えず、作業だけをする人が増えれば、
管理する側は楽になる。
労働力として、そして確実に税金だけ
文句言いながらも納めてくれる人。
これは、決して非現実的な話ではありません。

AI・外国人雇用・教育は「当たり前」の前提です

これからは、
AIでできることはAIに任せ、
感情や判断が必要な仕事は人間が担う。

外国人雇用、AI導入、若者教育。
これは「先進的な取り組み」ではなく、
やらなければ産業が潰れる前提条件です。

外国人に来ていただかない限り、
日本の産業は維持できません。

今、始めなければ間に合いません

すでに日本にいる外国人を採用して
喜んでいる場合ではありません。

これからは、
海外から人を迎え入れる仕組みそのものを作る時代です。

同時に、
日本人の出生率を2人以上に戻さなければ、
経済悪化を「緩和する」だけで、
根本的な解決にはなりません。

私たちは、行動する側であり続けます

誰かを責めたいわけではありません。
大きな声で批判したいわけでもありません。

ただ、
考え、行動し、仕組みをつくる人がいなければ、
何も変わらない。

私たちは、
外国人を「労働力」としてではなく、
共に未来をつくる仲間として迎える社会を目指します。

それが、
日本が生き残るために、
今、本気で向き合うべき選択だと考えています。


でも変わるのは難しい
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