今週は、空港で2人の大切な若者を見送りました。
それぞれが全く違う理由で飛行機に乗りましたが、どちらも未来に向かって踏み出す旅立ちでした。
まず一昨日には、これまでサポートしていた妊婦さんを名古屋・セントレア空港まで見送りました。
彼女のパートナーはすでにベトナムへ帰国しており、1月から6月にかけて私が産婦人科への通院など、生活全般を支えてきました。
無事に飛行機に乗せることができ、何よりも安心しています。彼女には「出産頑張ってね。そして、出産から1年後にまた日本で会おうね」と伝えて見送りました。

これが深夜2時に起きて、朝の便に間に合うように2~3時間かけて車で送るので結構辛い・・・。眠気との戦いですw
一方、今日、ベトナムから特定技能1号として来日した男の子を静岡県静岡市清水区で迎えました。
彼は産業機械製造業における「溶接」の技術職として働く予定です。日本に来るのは5年ぶりとのことでしたが、日本語力の高さに驚かされました。すでにお世話している他の子たちよりも上手で、これからの活躍がとても楽しみです。
前泊で朝の便の迎えに備えます。
私たちジョブハートは、登録支援機関として、外国人材の就労支援だけでなく、こうした一人ひとりの人生にも寄り添う支援を大切にしています。
言葉や文化の壁を越えて、安心して働き、暮らしていけるよう、これからも一つひとつ丁寧にサポートしてまいります。
最近の日本では、「即戦力」が求められるあまり、人を時間をかけて育てるという文化が薄れてしまっているように感じます。
人材派遣や短期雇用で効率ばかりを追い求める社会の中で、本来大切にすべき「教育」や「教養」が、軽んじられてはいないでしょうか。
技術は教えれば身につくかもしれません。けれど、人としての礼儀や思いやり、働くことの意味や誇りを伝えるには、時間と関わりが必要です。
私たちジョブハートは、単なる就労支援ではなく、人生を共に歩む「育てる支援」を目指しています。
目の前にいる一人ひとりの若者が、社会にとってもかけがえのない存在となれるように。
教育とは、技術を教えるだけではなく、心を育てること。
そんな原点を、私たちはこれからも忘れずに、大切にしていきたいと思います。