最近よく聞く言葉がある。
「AIは嘘をつく」「チャッピー(ChatGPT)は使えない」。
だが、私は逆だと思っている。
使えないのはAIではなく、“問いを立てる力を失った大人”だ。
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なぜ「嘘をつかれた」と感じるのか
AIが嘘をつくと言う人の多くは、
次のような状態に陥っている。
•質問が抽象的
•前提条件を伝えていない
•自分の中に“正解”がすでにある
•それと違う答えが返ると「間違い」「嘘」と判断する
これはAIの問題ではない。
質問者側の認知のズレだ。
「器」を育てないまま、地位だけを得た人たち
人は本来、
•失敗する
•修正する
•相手の立場を想像する
この積み重ねで「器」が育つ。
しかし、
成果や立場だけが先に与えられるとどうなるか。
•周囲が察してくれる
•前提を補完してくれる
•曖昧でも話が通る
結果、
説明する力・聞く力・想像する力が退化する。
これが、いわゆる「老害」と呼ばれる現象の正体だ。
搾取構造に慣れた人ほど、AIを嫌う理由
AIは忖度しない。
立場も肩書きも評価しない。
だから、
•グレーで得をしてきた人
•曖昧さで支配してきた人
•思い通りの答えだけを求める人
にとって、AIは非常に扱いづらい存在になる。
「正しく聞けば、正しく返す」
この当たり前が通用しない人ほど、AIを責める。
チャッピー(AI)の特性を理解する
AIは万能ではない。
だが、特性ははっきりしている。
•察しない
•権威を読まない
•前提がないと広く答える
•問いが具体的だと、精度が跳ね上がる
つまりAIは、
人間の“思考の癖”をそのまま映す鏡だ。
どうすれば、ちゃんと答えてくれるのか
答えは単純だ。
1.何のために聞くのか(目的)
2.どんな条件なのか(前提)
3.どこまで欲しいのか(範囲)
この3つを添えるだけでいい。
AIは「賢い部下」ではない。
「思考を拡張する道具」だ。
~まとめ~
AIが使えないのではない。
使えない問いが、使えない答えを生むだけ。
器を育て、
相手の立場を想像し、
問いを磨く。
それができる人にとって、
AIは恐ろしいほど正直で、優秀な相棒になる。








