今、日本は大きな岐路に立っています。
気づかないうちに「存在的悪」に沈み込むのか、
それとも「存在的善」を選び、未来を切り拓くのか。
選択できるのは、私たち自身です。
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世界は動いている
アメリカでは関税の嵐が吹き荒れ、中国・ロシアは独自の経済圏を拡大。
インドを中心とするグローバルサウスが台頭し、AIやGX(グリーン成長)によって企業の在り方や働き方は根底から変化しています。
世界は大きく動き続けているのです。
日本が抱える課題
しかし日本は、利権や談合で新規参入を阻み、下請けを圧迫し、人材派遣や技能実習制度によって労働者を安く扱う仕組みをつくり続けてきました。
また、安価な輸入品に頼ることで、自らの産業を弱体化させています。
こうした行動に悪意はなくても、結果として「存在的悪」となり、国の未来を損ねています。
歪められた教育と“和”の誤解
さらに深刻なのは、義務教育における“和”のすり替えです。
本来の和とは、「話し合い、共に進んでいく美徳」。
しかし戦後の教育では、いつの間にか「偉い人に逆らわないこと」「何もしないこと」が和だと刷り込まれました。
その結果、多くの人が「自分と家族だけを守る」という考え方に縛られ、社会全体で団結する力を失ってしまったのです。
今こそ存在的善へ
このままでは少子化や経済縮小が進み、日本の未来は閉ざされます。
しかし、私たちには変える力があります。
•経営者は「商売はお役立ち」「企業は社会のため」という原点を経営指針に据えること。
•労働者は「自分だけ」でなく「仲間」「社会」と共に生きる視点を持つこと。
•教育は「対話」と「協働」を取り戻し、次世代へ和の本当の意味を伝えること。
一人の力ではなく、皆んなで変わらなければなりません。
「存在的悪」から「存在的善」へ。
その選択こそが、日本の未来をつなぐ唯一の道です。