妊娠・出産は、女性にとっても企業にとっても大きな影響を及ぼすものです。本人の体や心の変化、職場での理解不足、キャリアの中断…。そのどれもが想像以上に重くのしかかります。

そして現代の社会では、こうした状況に対する十分な支援がありません。本来、国が積極的に支援すべきです。妊娠や出産、育児を「個人の問題」とするのではなく、「社会全体の責任」として捉える必要があります。

私は提案したいのです。
結婚するかどうかは自由です。しかし、血のつながった子どもが2人以上いない一定年齢以上の成人には、増税というかたちで社会的責任を分担してもらう制度を。
そしてその増税分を、次の世代を支える施策に充てるのです。

・子どもの教育を支える「学業完全無償化」
・安心して働ける環境を作る「国営のシッター制度」

少子化は個人のライフスタイルの結果ではなく、社会構造の結果です。ならば、社会が構造を変えるべきです。

妊娠や出産は決して楽ではありません。それでも「生まれてきてくれてありがとう」と子どもに言われる瞬間は、すべてを報われたような気持ちにしてくれます。

「子どもを育てること」が損ではなく、誇れる選択になる社会へ。
それを実現する責任は、今を生きるすべての大人にあると私は思います。