震災から時間が経つと、周囲は「もう終わった」かのように振る舞います。
しかし、実際に被災した人たちは、まだ何も解決していません。

牧之原市細江のアパートでは、半月しか住めなかったのに1ヶ月分の家賃を請求され、
「取り壊しが決まったので出てください」と言われる現状があります。
転居の保証もなく、火災保険が適用されるかどうかも不明。
気力を奪われたうえに、さらに経済的負担を強いられているのです。

報道は1週間も経てば途絶え、他県の人々は忘れてしまう。
でも当事者は今も普通の雨にすら怯え、日常を取り戻せないままです。

私自身も日々の生活で精一杯です。
それでも、あまりにも「無関心すぎる日本人」の姿に胸が痛みます。
これは戦後の教育の中で「考えないこと」に慣らされてしまった結果なのではないでしょうか。
流されるまま、考えを放棄した姿こそ、狂わされてきた日本人の姿だと感じます。

さらに、自然を利用する名目で「メガソーラー」のような開発が進められています。
一部の人の利益のために、ECOに見せかけた自然破壊が各地で行われている現実があります。

自然の力は、人間があがらうことのできない圧倒的な存在です。
人間は地球の癌になってはいけない。
もっと外側から俯瞰して、地球のことを考えて生きていく必要があります。

牧之原市細江には、まだ解決できていない人が多くいます。
どうか「もう終わったこと」として忘れないでください。