漫画『キングダム』の中で、桓騎将軍がこう言ったセリフがあります。
「中間層のヤツらが何もしねェのが、一番の原因なんだよ」
僕はこれを読んだとき、胸をえぐられるような気持ちになりました。
なぜなら、それは僕自身のことでもあったからです。
◾自分のことだけ考えて、社会には無関心だった
僕も、ある程度事業がうまくいき、日々の生活に追われながら、自分の利益や家族のことばかりを考えてきました。
どこかで「おかしい」と気づいても、見て見ぬふりをしてきた。
黙ってやり過ごして、また翌日を迎える。
気づいたら、自分も皆と同じ「クソ野郎」の一人になっていました。
でも、だからこそ思うんです。
僕みたいな人間が、「これはもうヤバい」と言わなきゃいけないと。
◾「和の心」がねじれて腐っていく日本
本来の「和の心」は、間違ったことを皆で正す勇気を持っていたはずです。
でも今は違う。
•空気を読むだけ
•察して何も言わない
•自分の周りさえ無事ならいい
そんな歪んだ“和”が、人を黙らせ、世の中をじわじわ腐らせている。
それを変えるには、「自分も同じだった」と認めることから始めるしかない。
◾自分を責めるためじゃなく、皆で立ち上がるために
この文章は、誰かを責めるために書いているわけじゃありません。
僕もその一人だったからこそ、一緒に変わっていこうと伝えたいんです。
同じ船に乗っているなら、沈むのを見ているより、何とか持ち直す方法を探したい。
それが難しくても、「変えたい」という意思が重なれば、何かはきっと動く。
◾「立場ある人間の沈黙」が、一番罪が深い
社会の真ん中にいる人間が何もしなければ、若者も希望を持てず、子どもたちも夢を描けない。
黙って利益だけ得ていれば、やがてその利益ごと国は沈んでいく。
気づいているなら、もう黙っていられない。
あなたも、僕も、動くときなんです。