今日早朝4時50分に起きて、あるベトナム人の子を静岡中部免許センターへ送りました。
目的は、日本の運転免許の学科試験を受けるため。
彼は技能実習を3年終えて、
今は特定技能1号で働いています

アパートに迎えは朝7時15分。
さらに、もし合格したら13時から16時の間に
また迎えに来て欲しいという希望。

正直、どこかで「何か勘違いしてるんじゃないか?」
と思いました。でも、それも無知ゆえ。
「絶対合格しろよ。落ちたら次は連れていかないからな」と伝えて送り出しました。

結果は、残念、不合格。落ちた子は初めてだな・・・。

これは、本人の努力不足だけの問題ではありません。

彼のような技能実習生は、
「試験に受かって日本に来た」わけではないのです。
来日前も来日後も、まともな教育を
受けられてこなかった子がほとんど。
管理団体の多くは「教育すること」に
関心がなく、ただ「儲けること」に
必死な老害たちが中心に座っています。
現場で何が起きているのか、
本当の育成とは何かなんて、関係ないんです。

一方、私が今、力を入れているのは 「特定技能」 です。
これは日本語能力や技術試験を事前にクリアしている、
言ってみれば「基礎力のある人材」。
ここからさらに育てていけば、
日本社会にしっかりと根を下ろし、
日本の文化やルールを理解した上で
共に働ける人材になります。

私は、その「さらに育てる」
という部分にこそ意味があると考えています。

受け入れて終わりではない。
試験に受かったからOKではない。
そこからどう成長させ、どう社会に馴染ませ、
どう互いに豊かになっていくか。

これが「本当の支援機関の仕事」であり、
未来への投資です。

今、日本の制度は崩壊の一歩手前です。
面接に来るベトナムの若者の語学力はどんどん下がっており、教育されずに来日した実習生は日本文化を受け入れる余地さえない。
「決められた作業しかできないはずの実習生」が、
他職種をやらされている現状すら放置されています。

しかも、それを行っているのは名のある大手企業ばかり。

このままでは、制度は崩れます。新しく名前を変えて
同じ事する気配があり、
日本人も外国人も不幸になる未来が見えています。

だからこそ、私は 「特定技能」を本気で育てていく
という、ひとつの希望を大切にしていきたいと思っています。

もし共感いただける方がいたら、
一緒にこの未来を変える一歩を踏み出しましょう。
“使い捨てではなく、共に育てる”
そんな社会を目指して。